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ナイフメンテナンス

 
酷使に耐える実用的なナイフでも、適切な手入れなしには最高の性能を維持することは難しいでしょう。
ナイフの手入れは、ナイフの楽しみ方の大きな要素でもあります。ナイフは自分で使い、自分で研ぐ、
これを繰り返していると、だんだんと自分に馴染んできます。切れ味と輝きをいつまでも保ち、いつも
使えるようにしておくために、メンテナンスが大切です。
Knife Sharpening ナイフシャープニング

ナイフを研ぐ(シャープニング又はホーニングとも言う)のは、難しいと頭から決め込んでいる人が、意外と多いと思います。しかし、ナイフの切れ味が気になり出したら、理屈抜きにして砥石に向かってください。
ナイフファンなら研ぎができるようになりたいものです。では、用意するのは、濡れたタオル(これは、砥石が動かないよう砥石の下に敷くため)砥石、ホーニングオイル、乾いた布です。
砥石は、荒砥、中砥、仕上砥とありますが、ホーニングするナイフの刃によって決めてください。普通であれば、中砥で十分だと思います。砥石には、オイル・ストーンと、水砥石があります。それぞれに天然のものと、合成のものとがありますが、合成のもので充分です。一般に、炭素鋼などには、水砥石が良く合い、ステンレス系には、オイル・ストーンが良く合うと言われています。ナイフにも、木を切るのか、削るのか、魚や野菜を切るのか、それとも肉を切るのかで、研ぎ方も違ってきます。ナイフは道具です。最初に購入されたナイフの刃角を保つよりも、自分の用途にあった研ぎ直しをしたいものです。シャープニングは、実際には、熟練した技術が必要ですが、何度もチャレンジして上手になればいいのであって、失敗を恐れてはダメです。「習うより慣れろ」です。

                   
@オイル・ストーン前面にオイルを塗り、オイルが乗っている状態にする。 Aナイフを研ぎたい角度にセットし右手首がローリングしないよう注意し20〜25ストロークを目安に研ぐ。
 
                
B刃先の曲線部に入ったら、徐々にナイフを立てて、アールに合わせてゆっくり研ぐ。あくまで手先はローリングしないように。 C研いだ反対側に、エッジの返り(バリ)が指で感じられるようになったら、バリの出ている側を、Aの要領で研ぎ落としのないように研ぐ。
   

 
Touch Up タッチアップ
アウトドアで切れ味が落ちたときに、緊急処置的に、簡単に刃付けする作業をタッチアップと言います。まず、エッジ角に合わせてCS-18セラミックシャープナー(カタログにも掲載)を傾け、ナイフを上から下へと垂直に滑らせていくのが、最も簡単な方法です。エッジの返り(バリ)が出たら、反対側のエッジを下から上へ滑らせてください。このタッチアップは、あくまで応急処置であって、こればかり繰り返していると、刃の傷み、刃の減りが早くなってしまうので注意してください。
■スティックを削るような感じで、ブレードを立たせる。刃を起こし気味でスタート。ワンアクションで根元から先までシャープニング。
ポイント付近もカーブに合わせて角度を調整。

■片側が終わったら反対側へ。スティックを先から手前へ向けて削るような動作になる。ポイント付近は
スティックを外側に振るように。
特にポイントがスティックを離れるときはケガに注意。


Aftercare アフターケア

ナイフといえども例外でなく、使った後は、必ず手入れをしないとサビが発生し、フォールディングナイフなどは、ブレードの動きが、悪くなってしまいます。ナイフの素材は、ステンレスが主流ですが、ステンレスは、サビないのでなく、サビにくいというだけで、勘違いしないでください。フォールディングの場合は、ブレードはともかく、中にはスプリングがスチール製であったりすれば、スプリングがサビで破損したりしてダメになります。
使った後はまず、ブレードの油分や、塩分、汚れを取り除くことが肝要です。もちろん、ハンドルも天然の素材を使用している場合やはり、汚れをおとしたり、革であれば専用のタオルを忘れないでください。ただ、革に塗る場合は、ミンクオイルだけは、決して使わないでください。皮が柔らかくなりますから・・・。


Knife Manner ナイフマナー

ナイフ類には刃長150mm以上の製品もありますが、キャンピング、狩猟、魚釣り、
ダイバー等の用途としては、銃刀法の適用外と認められております。
「所持許可証」は不要ですが、その他の目的で携帯されると、
銃刀法取締りの対象となります。ナイフは立派な機能を備えた生活の道具です。
ユーザー自身の良識で正しく御使用ください。



■カスタムナイフ・鍛造品などの場合は刃長・重量・前兆に、若干の誤差が出る場合がありますのでご了承ください。

シースナイフを収納するときの注意

シースとはシースナイフを入れる専用のケースのことで、ブレードがぴったり納まるように型取りがされています。
ブレード形になっているから、当然、前後があります。もしうっかり、ナイフを逆に入れてしまうとシースの形状と
合わなくなってしまい、刃を傷めることになるし、シースを突き破ってしまうことも考えられます。
シースナイフをしまうときには、刃の向きをしっかりと確認してからしまう習慣をつけるようにしたいものです。

フォールディングナイフの安全なたたみ方

ナイフでケガをする場合、特に多いのが、フォールディングナイフをたたむときです。
フォールディングは知っての通り、使わないときには、ブレードをハンドル内部にしまっておける
安全性の高いナイフ。ところが、このメカニズムが、逆に思わぬ事故を招いてしまいます。
フォールディングナイフをたたむときには少々コツがいります。
フォールディングナイフには、ブレードを保持するために内部にスプリングが内臓されています。
そのためブレードを閉じるときにスプリングの力が加わることになります。
このスプリングの力に負けて、指を刃とハンドルに挟んでしまう人が多い。
特にロックがついているナイフに多い。ロックを解くためにはハンドルを握らなければならず、
ロックを解いた後にハンドルを持ち替えないと、指を切ることになります。
ハンドルをしっかりと握って、ロックを解いたら、次にナイフを
ゆっくりとハンドル側にたたんでいく。このときに力が抜けてしまうとブレードがバネの力で
勢いよく閉じてしまいケガをしてしまいます。ハンドルを持った指先に充分注意してください。


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